タイム・リープ―あしたはきのう - 読了
狙ったわけではありませんが、
時をかける少女が地上波で放送されていたとき、ちょうどタイム・リープを読んでいました。
時かけがあることすら忘れていたわけで・・・。
一度見たことはあったのですが、やっぱり声優さんの演技力がちょっと微妙ですね;
だけど、タイムトラベルものは何か、ヒトを引き付ける魅力があります。
小学生位のころ、痛快世界の冒険文学でタイムマシンを読んだとき、ものすごく引き込まれたのを覚えています(タイムリープや時かけとは違うけれど)。
昔は読書はほとんどしない方だったけど、毎晩wktkで読んでいたのを思い出します。
映画版時かけの原作も映画化前に読んだりしていましたが、
映画では全く原作無視かよ!!と思いきや、
魔女のおばさん(博物館にいた叔母さん)が芳山和子ということで繋がっているのがなんともニクい演出です。
やっぱりラベンダーでタイムトラベルするという印象が強いんで、今回の映画でもラベンダーでリープしてほしかったんですが。
回数とかあってチャージとか出来ちゃうんですねー。はー。さすが未来世界。
『KNOCK PLEASE』
すっげー面白いっ!!
んですよw
大体10年位前に初版が出版されているのですが、
近年の萌えと強く結合しがちなラノベとは一線を画す、真っ向からの内容勝負。
萌えな絵師がイラスト担当してるから買おう(いわゆる絵買い)で消費されていくようなのとは全く別物。
もちろん、そういう消費はあっていいとは思いますが、個人的には内容重視です。
登場人物はさして多くなく、基本的に1週間のお話ではありますが、そこはタイムリープもの。
時系列を頭の中で整理しながら読む必要があります。もちろん、それが醍醐味ですがw
何が秀逸かというのは他のレビューでも言われていますが、
伏線回収が見事で、最後まで読むと、あのときのあの記述はこういう意味だったのか、という納得感・満足感がたまりません。
上下分冊になっていますが、両方とも200p程度でそれほど分量としては多くありません。
だからこそ、こうもしっかり伏線を回収してくれていると気持ちよく読めるともいえます。
作中に、
で、いったい、君は、どこでラベンダーの匂いを嗅いだんだ?
というセリフが出てきますが、これは時かけに対する敬意からでしょうか。
本書も十分に名作だと思います!
主人公・サブキャラ両方の視点で楽しめます
ラストは「あっ、そういうことね」
夏のお供にいかがでしょうか。