キーポイント 確率統計 - 読了

確率・統計の勉強をしようと思い, その第一歩に読んだのがコレ. 『キーポイント確率統計


キーポイント確率統計 (理工系数学のキーポイント)

目次
1 確率・統計をなぜ勉強するのか
2 確率変数と確率分布
3 2項分布は「確率論」の始め
4 まれな現象はポアソン分布
5 正規分布はなぜ重要か
6 データ処理と標本分布
7 検定・推定の実際
8 確率過程とシミュレーション


キーポイントシリーズは網羅的ではなく, その名の通りポイントとなる重要事項のみにフォーカスして解説するスタイルの書籍.
大体内容から言うと, 大学1年〜3年をターゲットにしている感じ.
あまり勉強熱心でない俺は今までキーポイントシリーズを読んだことがなかった(つか, 学術書自体あまりない……)が, 周りの学友が読んでいたのを見てたwので良書であろうとは思っていたが, まさに良書でした.


具体的に, 本書に関して言えば, 高校数学(部分積分など)の知識があれば読めます.
所々テーラー展開(マクローリン展開)が出てきますが, 大したことありません. また, 記述もわかりやすく, 説明や証明を追うのはそれほど大変じゃありません. 何より, 全編通して読むのに数日, 頑張れば1日, 2日で読み終えることが出来ます. 俺はアニメやテレビ見ながらダラダラとマイペースに読みすすめてたので4日ほどになりましたがwww


確率や統計の知識は様々な応用が出来るため, 専門でなくとも, 一見使う必要性が見出せない人でも学ぶ意義はある分野です.
本書は確率・統計の本当に導入の部分にあたるため, 概要を知るには最適ですが, よりつっこんだことを知りたい場合は, 本書のあとがきに書かれているような参考文献や, 他書をあたる必要がありそうです.


まぁ, 読んだのに何も成果を出さないのも何なんで, 本書のポイント8, 確率過程とシミュレーションの例題8.3のランダムウォークをProcessingでやってみました.


size(400, 400);
colorMode(HSB, 100);
background(99);
smooth();

translate(width/2, height/2);
stroke(100, 100, 0);
line(-width/2, 0, width/2, 0);
line(0, -height/2, 0, height/2);

stroke(60, 60, 100);
strokeWeight(2);
for(int i=0; i<200; i++)
{
  float theta = random(1.0);
  float x = 10*(cos(2*PI*theta));
  float y = 10*(sin(2*PI*theta));

  line(0, 0, x, y);
  translate(x, y);
}

まぁ, なんとも簡単に試せますねw
ループの最後にtranslate()使って書いたので, もとの数式がそのまま再現されてないけども:-)
今回の目標は計算式は実際に追う, 手を動かすというのを心掛けていたので, こんなことでも実際にやってみるのが大事. ちなみにこの次の問題はこれよりちょっと手間かな? 正規乱数を「一様乱数を12個加えて6を引く」の説明に従って作ればおkってことではなく, 分散の式に従って, ちゃんと条件分岐させなきゃいけない.


マイペースな学習ではありますが, 他書でも勉強したいと思います.
ちなみに, まだ卒論は受け取ってもらってないけど(ぇ


キーポイント確率統計 (理工系数学のキーポイント)
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5 理系大学生向け入門書
5 確率統計に苦手意識を持つ前に
5 初めて学ぶ人向け